熱帯魚の餌の食べ残しや、排泄物からアンモニアが発生します。そのアンモニアは熱帯魚にとって有害で、アンモニアの濃度が高くなると魚に健康問題がでてくる可能性が高くなります。そのため定期的に新鮮な水と入れ替えなければいけません。
当記事では水槽の適切な水の入れ替え方法を解説していきます。
水替えの重要性と目的
水槽内の有害な物質であるアンモニアの濃度を減らすには一般的に水替えするしか方法はありません!では水替えをサボり続けるとどうなるのでしょうか?デメリットからアクアリウムにおける水替えの重要性を認識しましょう。
水替えをしないとどうなる?
- 水質悪化: 水槽内では魚や水生生物の代謝や排泄物によってアンモニアや硝酸塩などの有害物質が生成されます。水替えを怠るとこれらの物質が蓄積し、水質が急速に悪化します。高濃度の有害物質は魚の健康を損ない、最悪の場合には死に至ることもあります。
- 病気と感染症: 水槽内の環境が悪化すると、魚や水生生物の免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。病原菌や寄生虫が繁殖し、魚の健康を脅かすことがあります。
- 藻の繁殖: 水質の悪化は藻の繁殖を促進します。水替えを怠ると、藻が水槽内の壁や装飾品に繁茂し、アクアリウムの美観を損なうだけでなく、酸素供給を阻害する可能性もあります。
- 生物の不健全な成長: 水質の悪化は魚や水生植物の成長を妨げることがあります。栄養素の不足や有害物質の蓄積により、魚の発育や色彩の鮮やかさが損なわれる可能性があります。
水替えの頻度と量の決め方
量
一度の水替えでは水槽の20%~30%の水を入れ替えるのが基本です。理由としましては少ないとアンモニアの濃度を十分に下げれなく、多すぎては床材や水槽の面に付着しているバクテリアは急激な環境の変化にものすごく弱いのでしなせてしまいます。水替え後「水が白っぽく濁ってるな」と思ったらそれはバクテリアです。
バクテリアは食べ残し、不純物、有害物質などあらゆるものを分解してくれる微生物で、アクアリウムの成功に必要不可欠な存在です!
頻度
水替えの頻度は水槽の大きさと生体によって変わってきます。
基本的には週に一回で大丈夫ですが、肉食魚だったり魚の密度が高かったりする場合は週に2回の水替えするのが無難です。
水替えのための準備と道具
水替えに準備するものは以下の通りです。
- バケツ:水を入れるのに必要。
- 水槽クリーナー:水槽からバケツに水を移すのに必要。
- カルキ抜き:水道水には魚にとって毒になる成分を含んでいるので除去するのに必要。
水替えのやり方
STEP1
水槽クリーナーで水を吸い出す
水槽クリーナーを使って水槽内の水を20%ほど吸い出します。底面に溜まっている食べ残しや排泄物もできるだけに吸い出しちゃいましょう。
STEP2
水槽に水を入れる
水道水には塩素などの魚にとって有害な成分が含まれている場合がありますので、カルキ抜きを使用してこれらの成分を除去する必要があります。カルキ抜き剤の使用方法に従って適量を加え、しっかりと混ぜてからゆっくりと水槽に水を移動させます。